アルプスオープン、激闘に幕!

先週開催されたアルプスオープンは、最終18番まで過去最高となる2名の選手が脱落せずに残り、手に汗握る熱戦を繰り広げた。
今回の大会では、優勝者に「ゴルフ部1の山男」の栄誉が与えられるとあって、部員達は皆並々ならぬ決意を胸に、スイス、アルプス山脈に集結した。

初日の気温は-24℃。寒がりで知られる江夏(兄)は、「まさか雪が降っているとは…。」と認識の甘さを露呈し、結局ティーショットを打たずに帰国。
その後もボールと間違えて雪の球を打ってしまい、失格となる部員や、熊に球をあてて追いかけられ、そのまま行方不明になる部員が後を絶たない中、一人気を吐いたのが唯一の山岳部出身、新堀(2m26cm)であった。他の部員たちが普通のゴルフシューズでつるつるすべる中、ちゃっかりと登山靴をはいて安定感のあるプレーを見せつけ、最終18番を前に+863(パー72)の930打で単独首位をキープ。その後を「神が降臨しました。」と語る広松が+2390の2457打で追うという展開になった。

18番は「エベレスト」と呼ばれるこの大会の名物ホールであり、山頂に立つピンまで9676ydsという、長めのパー5である。「チャンスのパー5なんで、果敢にバーディーを狙います。」と頼もしく言い放った新堀が、第1打、第2打ともに最高のショットを見せ、ここまでで600ydsを超すビッグドライブを記録するも、第3打でグリーンをとらえることがどうやらできないことにここで気付き、「だいたいなんでエベレストでゴルフをしないといけないんだ。」と激しく怒りはじめる。さらに7合目を過ぎたあたりで「また身長が伸びた。」とか「俺はおなかいっぱいになったことがないんだ。」などと意味不明な言動を繰り返すようになり、9合目を過ぎたところで高山病と診断され無念のリタイア。
後は広松がホールアウトすれば優勝が決定するという状況の中、126打目をクレバスに入れてしまう痛恨のミス。誰もがアンプレアブルを宣言すると思ったが、ルールをよく知らない広松はなんとクレバスの中に飛び込み、ここでリタイア。
救助隊に救出されたとき広松の体温は26℃まで低下しており、「三途の河が見えました。」と記者団にコメントしていた。
こうして優勝者の出ないままに今大会は終了したが、来週から始まる「シルクロードオープン」に向け、各部員とも調整を始めている

 
       
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